女優広瀬すず(20)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の6月28日に放送された第77回の平均視聴率が21・9%、同29日放送の第78回が19・8%(ともに関東地区)だったことが1日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、なつは雪之助(安田顕)から雪次郎(山田裕貴)を雪月の跡継ぎにしたかったことを聞いた。すると、なつも妹の千遥や家族への思いを語った。その後、なつらが風車に行くと、とよ(高畑淳子)と咲太郎(岡田将生)が、お酒を酌み交わし陽気に歌い踊っていた。雪之助が女将の亜矢美(山口智子)に店を貸してほしいと願い出た。2日後、風車に呼び出された雪次郎は、雪之助にバタークリームのケーキを作り、みんなを喜ばせたら合格だと伝えた。なつらは出来上がったロールケーキを試食するとおいしいといい、雪之助は「これぐらい一生懸命に頑張れ」と言って、演劇の道に進むことを許した。

昭和33年春、なつらの新作の漫画映画「わんぱく牛若丸」の制作が大詰めを迎えた。そして無事に終了し仲(井浦新)や露木(木下ほうか)、麻子(貫地谷しほり)らメンバーで打ち上げが行われた。そこで井戸原(小手伸也)が、だれか歌えと叫ぶと、露木から指名されたなつは、誰も知らない農業高校の曲を熱唱した。そこで陽平(犬飼貴丈)と顔をあわせたなつは、十勝にいる天陽(吉沢亮)が結婚することを知らされた。その夜、なつが風車にいると佐々岡信哉(工藤阿須加)が現れ、帯広に転勤が決まったことを告げた。新作映画の公開日を迎え、子供が楽しむ映画として大ヒットを記録した。1年が過ぎ、ポスターになつの名前はまだ載らなかったが、動画の仕事を続けていた。世間では電話が普及、北海道の柴田家ともつながり、なつは久しぶりに北海道に帰省する約束を富士子とした。その頃、柴田家の農場の前に三つ編みした1人の女の子が立っていた、という内容だった。