「七月大歌舞伎」が3日、大阪松竹座で初日を迎えた。人間国宝の片岡仁左衛門(75)は昼の部で「義経千本桜 渡海屋・大物浦(とかいや・だいもつのうら)」に出演。

平家一門の敵である源義経に恨みを晴らそうとするが、戦いに敗れ、いかりを担いで海に身を投げる新中納言平知盛を演じる。今回の公演は27日までで、関西の歌舞伎振興を支援するボランティア団体「関西・歌舞伎を愛する会」の結成40周年記念。

中村鴈治郎(60)、中村芝翫(53)、中村扇雀(58)らが軽快なやりとりを披露する「色気噺お伊勢帰り」で幕が開け、「厳島招檜扇(いつくしままねくひおうぎ)」では片岡我當(84)が平家全盛期の清盛を演じた。