伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(56)が4日、大阪市内で会見し、東日本大震災復興イベント「三陸海の盆」のプレイベントに出演することを発表した。

9回目を迎える今回は、11日に岩手・田野畑村で開催される。

「復興は進んでいるところと、そうでないところが極端。状況を見て知って盆踊りの会場でも伝えていきたい。そして河内音頭の中に歌い込めていく夏にしたい」と意気込んだ。

大阪の老舗太鼓メーカーの太鼓正から、太鼓が寄贈された。日本流行色協会が発表した令和慶事カラーの梅、桜、すみれの3色を使用。ベースはすみれ色で木目の部分に梅色と桜色が使われている。菊水丸はピンクの木目を見るのは初めてだという。

7日には令和元年の盆踊りツアーの出陣式を行う。本来なら6月の最終日曜に行っていたが、今年はG20大阪サミットの影響で、出陣式を予定していたホテルが米国の宿舎になってしまい、1週間延期となった。出陣式のあいさつまわりでは、いよいよ選挙に出るのかと聞かれたが「貴乃花親方と同様、出ません」と苦笑い。

来年にはプロ生活40年目を迎える。「夏に4カ月働いて冬眠する。これで飯を食っていこうとする若手がいたらおかしいが、チャンスはあるジャンル。教えてくれと言って襲名披露までした(銀シャリ)鰻くんは一体どうなったのか。これぞという人は門を広げて待っています」話した。