韓国の男性7人組ヒップホップグループ、BTS(防弾少年団)が7日、大阪・ヤンマースタジアム長居で世界スタジアムツアーの日本公演2日目を行った。

新曲のカップリング曲「Boy With Luv」など22曲を披露。ARMY(アーミー、ファンの総称)を何度も盛り上げ、七夕の夜の大阪を熱く燃え上がらせた。来週13、14日には静岡公演を行う。

前回の日本公演開催から140日。2月17日の福岡ライブ以来、久しぶりに日本のステージに立った7人は、オープニングから総立ちのファンを魅了した。

1曲目の「Dionysus」のサウンドが響き渡ると、ステージ前に10本以上の火柱が何度も上がり、花火も舞う。ファンの熱気に油を注いだ後で、リーダーRM(24)が「ようこそ、お元気でしたか~」。V(23)は「僕たちの翼にアーミー(BTSファンの総称)たちがなってくれました。僕たちはアーミーのためにどこにでも飛んでいきますよ」。ライブを待ちわびたファンとの一体感を増幅させるトークで大歓声を浴びた。

客席のあちこちから水柱が何本も飛び交う演出も見られた。JUNG KOOK(21)はソロ歌唱をしながらフライング。メインステージからセンターへ。そして客席をグルリと一周。ステージから距離のあるファンの元へ、文字通り飛んでいって一緒に盛り上げた。

この日は七夕。年に1度のメモリアルデーに、JIN(26)は「やっと会えたね、織り姫!」。RMも「今日は一緒に熱く盛り上がってくれっ」と絶叫した。

今月3日発売の新曲「Lights/Boy With Luv」が自身初の出荷100万枚を達成したばかり。国内外から予約が殺到し、海外アーティストでは、95年10月発売のセリーヌ・ディオン「TO LOVE YOU MORE」以来、約24年ぶりの快挙を成し遂げた。

世界スタジアムツアーとして5月の北米・南米、6月の欧州を巡り、ついに迎えた日本公演。音楽史に名を刻み続けるモンスターグループは大阪公演の2日間で10万人を熱狂させた。最後にRMは「ホンマに、あざっす!」と関西弁で感謝した。この勢いのまま、13日と14日の静岡公演に突入する。【松本久】