俳優溝端淳平(30)主演のフジテレビ系連続ドラマ「仮面同窓会」(土曜午後11時40分)の6日放送の第6話の視聴率が2・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが8日、分かった。前回の2・4%から0・4ポイント、アップした。

初回から3・0、3・2、3・1、3・8、2・4%だった。

名古屋地区は3・3%、関西地区は3・7%だった。

溝端が演じるのは、住宅設備機器を扱う営業マンの新谷洋輔。高校卒業後に故郷を離れ、過去にふたをして生きてきたが、それには2つの理由があった。18年前に兄を事故で亡くしたこと、そして同級生たちと高校時代に受けた暴力教師による体罰。この忌まわしい記憶から逃れるためだった。しかし洋輔は仕事でミスをして異動となり、再び地元へと帰ってくることになる。そして、高校時代の親友の皆川希一(佐野岳)大見和康(木村了)片岡八真人(廣瀬智則)と4人で、体罰教師・樫村貞茂(渡辺裕之)への仕返しの“仮面同窓会”を開いた。仮面をかぶったまま拉致して、少し痛めつけて放置。だが、樫村は遺体となって発見され、4人は疑心暗鬼に陥り、新たなる殺人が起こっていく。

第6話で、洋輔(溝端)と竹中美郷(瀧本美織)が、高校卒業直後に飛び降り自殺した同級生の日比野真理(吉田志織)の墓参りに行くと、真理のかつての恋人・八真人(廣瀬智)が現れる。八真人は、真理とは高3の1学期には別れてた。真理はいじめで自殺したという。

洋輔が真理が死んだのは自殺が原因じゃなかった、と言うと、八真人は「洋輔にも言いたくない過去があるだろ」と、16歳の時に事故で亡くなった兄・雅之のことを持ち出す。頭から血を流している雅之が「人殺し」と洋輔をののしる映像がよみがえる。洋輔は八真人を階段へつき落とそうとするが、美郷が止める。

洋輔は八真人をつき落とそうとしたことをまったく覚えていなかった。自分のなかに別人格がいるのではと不安になった洋輔は病院へ。医師は身近な人にでも話すといいとアドバイスする。

洋輔は母校を訪ねて、恩師の井上昭一(遠山俊也)と再会する。井上は、樫村のスパルタ教育と体罰を批判。和康(木村)の足のケガも学校や樫村がもっと責任を持つべきだった、という。もうすぐ定年を迎える井上は、荷物を整理していたら出てきたという雅之が撮った写真を渡す。父親から何かと自分と比較される弟の洋輔を雅之はとても気にかけていたという。写真展で入賞したというその写真には、洋輔の寝顔が映っていた。

洋輔は、雅之の転落死について美郷に話す。いたずらで落とした帽子を拾おうとして兄が死んだ。自分のせいだ。ときどき現れる別人格は、自分の中に雅之がいると思っていたが、違った。「それも俺なんだ…」。「ごめんなさい」と兄に謝る洋輔を美郷はやさしく抱きしめてキスをした。