ジャニーズ事務所は今後、新体制に入る。ジャニー氏のめいにあたる藤島ジュリー副社長が新たに社長に就任する見込みだ。

これまではジャニー氏が若手タレントの発掘や舞台制作など、プロデュース業に徹した一方、姉の藤島メリー副社長とメリー氏の娘のジュリー氏が経営面を担当する「分業制」だった。

親しい関係者によれば、メリー氏やジュリー氏は、昔からジャニー氏のプロデュース能力には一目置いていた。滝沢氏が後継者として名乗りを上げたことで、安心した側面もあるという。今後は、ジュリー氏が経営やマネジメントの陣頭指揮をとり、ジャニー氏が手がけていたJr.の育成やプロデュースの部分を受け継ぐ滝沢氏と協力。大ベテランのメリー氏がサポートする形となる。

62年にジャニーズ事務所が創立した際は、ジャニー氏とメリー氏の2人体制だった。現在は事務所本体だけで100人以上、関連会社も入れれば数百人以上の従業員を抱える。創業時初代ジャニーズの4人だけだった所属タレントも、約400人にまで増えた。ファンクラブ会員数は計700万人を超え、関連会社を合わせた売り上げは1000億~2000億円とも言われている。既に毎日のように会って打ち合わせをしているというジュリー氏と滝沢氏がタッグを組んで、“王国”をけん引する。