女優上野樹里(33)主演のフジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(月曜午後9時)の第2話が15日、放送される。

万木朝顔(上野)は神奈川県にある興雲大学に勤める新米法医学者。ベテラン刑事の父・平(時任三郎)と平穏に2人で暮らしていた。そこに11年3月11日に東日本大震災に巻き込まれた、母の里子(石田ひかり)の姿はない。里子は東北の海沿いにある実家に帰省していて被災、遺体は見つかっていなかった。

上野は「時任三郎さん演じるお父さん、石田ひかりさん演じるお母さんのふたりの間で育った朝顔。一つのことに没頭して、しっかりと最後まで仕事と向き合ってっていうところはお父さんに似てるし、ちょっとホワンとしてて明るいところはお母さんに似てるのかなって思っています。ただ、お母さんは東日本大震災に被災して、今も遺体が見つかっていません。どういうふうに亡くなったのか、お母さんの最期がわからず、だからこそ、仕事でご遺体と向き合い、そこに自分の誠意を向けることで、自分自身が救われているのかもしれないです。そして震災で、大切な人を失い生きていく気持ちを、朝顔を通して、たくさんの人に理解してもらったり、考えてもらえるきっかけになればすごくいいなと思っています。決して暗い気持ちになるドラマではなく、人を互いにいたわって生きていく温かさが詰まっています。元号が変わって最初の月9というのもありますし、そんな機会にドラマを作れるっていうのはありがたいことですので、精いっぱいがんばりたいなと思います」と話している。

第2話では、朝顔(上野樹里)が法医学者として働く興雲大学の法医学教室に、アルバイト希望の医学部生・安岡光子(志田未来)がやってくる。時給目当てで応募しただけで法医学には何の興味もない。周りの空気を読まずに思ったことをすぐ口にする光子に、あっけにとられる高橋(中尾明慶)や絵美(平岩紙)、藤堂(板尾創路)たち。主任教授の茶子(山口智子)は、そんな光子を気に入り、採用を即決する。

同じころ、野毛山署強行犯係の平(時任三郎)と桑原(風間俊介)は、繁華街の路地裏でスーツ姿の男性の死体が発見されたという知らせを受け、現場に急行する。男は、財布やスマートフォンなど、身元の手掛かりになるものは何も所持していなかった。検視官の伊東(三宅弘城)は、熱中症による急性心不全の可能性に言及しながらも、司法解剖をしてもらった方が良いと告げる。平は、遺体と一緒に興雲大学の法医学教室へと向かうよう桑原に指示すると、現場周辺の捜査を始める。

連絡を受けた茶子は、藤堂に解剖の執刀を頼み、朝顔にもサポートをするよう指示する。ほどなく、遺体が運びこまれた。丁寧に調べていく藤堂と朝顔。ところがその最中、記録用に写真を撮っていた光子は、あまりの光景にショックを受け、意識を失って倒れてしまう。そんな光子を室外に出し、解剖を続けた朝顔たちは、この男性が30℃以上もあった暑さの中でなぜか凍死していたことを知る。