詐欺グループ相手の闇営業問題で吉本興業から契約解除されたお笑いコンビ、雨上がり決死隊の宮迫博之(49)が20日、都内で会見を開き、同社への不信感と幹部から圧力を受けていたことを暴露した。今後契約解消が検討されているロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)とともに、詐欺被害者に謝罪した。

<大谷昭宏氏の目>

一般常識からすると、どこかの段階で「この会合はおかしいのではないか」と気付くと思うが、記者会見でもまだそこを曖昧にしていると感じた。ただ、会見は自分たちの責任を認めつつ、吉本興業の実態や芸人の待遇を明らかにすることに重きがあったのではないか。島田紳助さんの問題から約8年たっても、責任を芸人に押し付ける吉本の体質は変わっておらず、危機管理をしっかりしていないが故に、反社会勢力が芸人に接触しやすくなるという悪循環を生んでいる。(ジャーナリスト)