宝塚歌劇の星組「GOD OF STARS-食聖-」新人公演が30日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、4年目の天飛華音(あまと・かのん)が初主演。

天飛と同期で、次期トップ娘役に決まっている舞空瞳がヒロインを務めた。

4年目の同期コンビが臨んだのは、東京宝塚劇場千秋楽、10月13日付で退団する星組トップ紅ゆずる、トップ娘役綺咲愛里のサヨナラ公演。大阪出身で、抜群のコメディーセンスを持つ紅へ向けて“あて書き”された主人公に臨んだ天飛は「紅さんの大事な卒業公演で、ハッピーになれる作品。いっぱいハッピーになれました」。大役を終えて、ホッとした様子で話した。

サービス精神旺盛な紅からは「お客様を楽しませて」と言われ、送り出されたといい「その気持ちを忘れずに精いっぱい務めました。初主演の実感もなく…幕が下りた瞬間に『あーっ』と思いました」。無我夢中だったと明かした。

一方の舞空は、花組時代からヒロイン経験も豊富だが、星組へ移ってからは初ヒロイン。「作品が明るさ、愛にあふれていて、温かい拍手に包まれて、感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。

綺咲の退団後は次期トップ娘役に就くことが決まっており、同期の天飛と組むのも、最初で最後になりそう。「新人公演は…いつも通り、緊張しました。はい」と振り返り、余韻を楽しむように、天飛と笑い合っていた。

また、今公演から、本拠地の宝塚大劇場作に、新入団105期生も出演。稀惺かずとら、星組配属の新入団生も、この日の新人公演に出演した。

東京宝塚劇場の新人公演は9月19日。