GLAYが7月31日、北海道・千歳アウトレットモール「レラ」の駐車場で、デビュー25周年記念フリーライブを開催した。この日はファンの間で「GLAYの日」と呼ばれており、千葉・幕張で20万人を集めた伝説のライブからちょうど20年の記念日。地元ファン1万2000人を熱狂させた。

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想定以上の人数が集まり、ライブ開始は予定より15分遅れた。ボーカルTERU(48)が両手をたたきながら登場し、待ちわびたファンから大歓声を浴びた。「人生初の、千歳ライブ。そして、20万人ライブから今日で20年。最高の1日にしようぜ!」と呼びかけ、最新シングル収録曲「JUST FINE」を披露。さらに「あの20年前を思い出してください」とアピールし、TERUが20年前のヒット曲「サバイバル」を熱唱。会場を沸かせた。

同ライブは、25周年記念企画の一環。周年中に企画をファンから募集した際、メンバーの地元北海道でのフリーライブを望む声が多かったことから、北海道では18年ぶり2度目となるフリーライブ開催が実現した。TERUは「皆さんお元気でしょうか。道産子のGLAYです」とあいさつ。「今日は金銭面でもありがたいライブだと思いますので、お金の分、声で返してください!」と話し、笑いを誘った。

正式にライブ会場が告知されたのは当日の朝。それでも1万2000人が集まった。この日、千歳市の最高気温は29度だったが、アイヌ語で「風」を意味する「レラ」の名前の通り、北海道らしい涼しい風が吹き抜けた。

TERUは「(野外ライブだけど)北海道だから、気持ちいいね」と話し、「20万人ライブからのこの20年は、進化し続けた20年でした。厳しく、優しい皆さんが大好きです。サンキュー北海道! 大好きだ北海道!」と両手を挙げて感謝した。【横山慧】

◆GLAY伝説の20万人ライブ 99年7月31日の大規模ライブ「GLAY EXPO ’99 SURVIVAL」。GLAY結成10周年と幕張メッセオープン10周年を記念し、同所の大駐車場で開催した。動員20万人は日本音楽史上最大。全ての観客が帰路についたのは日付が変わってからだったという。総費用30億円、スタッフ総数7500人、報道陣1000人など、すべてが度肝を抜くスケールで、社会現象になった。