極楽とんぼ加藤浩次(50)が9日、メインMCを務める日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜午前8時)に出演し、吉本興業に残留する意向を明らかにした。

◆反社会的勢力相手の闇営業と吉本興業をめぐるこれまでの経緯

▼19年6月6日 入江慎也の仲介で宮迫博之や田村亮ら吉本興業所属の芸人が14年12月、振り込め詐欺グループの忘年会に出席したと翌7日発売「FRIDAY」で報じられることが発覚。吉本興業は入江との契約を解消。

▼同7日 宮迫がツイッターで謝罪。「ギャラはもらっていない」と釈明。

▼同8日 亮が吉本興業へ金銭授受を報告も「静観」を求められる。亮はツイッターなどで金銭の受け取りを否定し、虚偽の説明。

▼同24日 吉本興業が、宮迫ら会合出席芸人11人の金銭授受と謹慎処分発表。同日、宮迫と亮が、同社の岡本昭彦社長に謝罪会見の場を求める。同社長が「やってもええけど全員連帯責任でクビ」と発言(宮迫の会見から)。

▼同27日 スリムクラブと2700が、3年前に反社会的勢力の会合に出席したとして無期限謹慎処分。

▼7月13日 会合出席芸人が受け取った金額が明らかに。宮迫100万円、亮50万円など。吉本興業が、タレントに依頼された仕事の報告を義務付ける「共同確認書」を交わすと発表。

▼同19日 宮迫が16年に金塊強奪事件の主犯格とされる男らと飲食し金銭を受け取っていたとの疑惑を「FRIDAY」が報じる。吉本興業が同日付で宮迫と契約解消したことを発表。

▼同20日 宮迫と亮が謝罪会見。吉本興業から受けた圧力とも取れる対応を明かす。金塊強奪事件の主犯格とされる男らとの交流は否定。ダウンタウンの松本人志が吉本興業の大崎洋会長、岡本社長と面談。

▼同21日 松本が緊急生放送されたフジテレビ系「ワイドナショー」で、芸人ファーストを訴える。岡本社長がVTR出演で会見開催を告知。

▼同22日 岡本社長が5時間半の会見。宮迫の処分撤回、大崎会長と同社長の1年間減俸50%を発表。極楽とんぼ加藤浩次が日本テレビ系「スッキリ」で、大崎会長、岡本社長が退任しなければ退社すると宣言。

▼同23日 大崎会長と加藤が会談。加藤はトップ2人の退任を求め、大崎会長は答えを保留。

▼同24日 加藤が「スッキリ」で、大崎会長との会談は平行線で終わったと報告。「週刊文春」「週刊新潮」などの取材に吉本OBの島田紳助さんが応じ、円満解決を望む。

▼同25日 吉本興業ホールディングスが反社との闇営業問題などについて対応するため経営アドバイザリー委員会設置を発表。

▼8月8日 吉本興業が、同社の経営改善を助言・アドバイスする「第1回 経営アドバイザリー委員会」を開く。

▼同9日 加藤浩次が「スッキリ」で、吉本興業に残留する意向を明らかにした。