海原かなた(71)が10日、大阪・心斎橋角座で行われた「横山たかし追悼公演」(11日まで)で復帰し、相方のはるか(71)と舞台に立った。

昨年3月に腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症で手術。リハビリを受け、この日は1年7カ月ぶりのステージ。かなたがはるかの髪を吹き上げるお決まりのネタも披露。はるかが「1年半ぶりに吹かしたらヘタやな」とツッコむと、会場に笑いが起きた。

終演後、かなたは「うまいこといくかネタ運びが不安だった。長いこと声を出してなかったから、『今日は声を出さないと』と意識した」と話した。本番までに練習を繰り返し、前日は、はるかとカラオケで30分練習したという。

今年1月中旬まで車いすに乗り、つえなしで歩けるようになったのは2カ月ほど前。「リハビリだけやって、帰って何もしないのはあかん。復帰したいという目的があって、今の状態で辞めたら尻すぼみ。確実に舞台に上がると思ってやってきた」と振り返った。現在もリハビリは続けている。

相方のはるかは「1人でぽつぽつしながら待ってて、今日、漫才が楽しいと心から思った。こんなに楽しいことが世の中にあるんや」と話し、舞台上であまり飛ばなかった髪の毛については「最近ずぼらで、朝洗ったらよかったのに、昨日の夜に洗ったから、ちょっとベタっとしてるんです」と笑わせた。

今公演は、6月1日に亡くなった横山たかしさんの追悼公演。出演芸人たちがたかしさんの思い出話を語り、かなたはたかしさんとオセロ松嶋尚美(47)のエピソードを披露。たかしさんがオセロに「お前ら売れたら100万ずつやるわ」と言ったことがあり、実際にオセロが売れると「金ないんじゃ」と言った。すると松嶋は吸っていたたばこの煙をたかしにぶっかけた。たかしは結局、10万円ずつにしてと土下座したという。