赤い甲冑(かっちゅう)姿で日本中の美しい文化や景色をインターネット上に発信するサムライジャパンプロジェクト(36)が13日、松島(宮城)を出発した。キックスケーターによる全国47都道府県縦断を掲げて、7月2日に日本最北端の宗谷岬(北海道)を出発。同23日に青森入りしてから秋田、岩手と巡り、8月10日に宮城入り。今後は山形、福島を経由して旅を続ける。

酷暑の厳しい季節でもあり、日中は静養して午前と夕方以降にまとめて走行することも。それでも移動手段は手軽なバイクや自転車にせず、自らの足のみで走るキックスケーターに決めた。「話しかけられた時に立ち止まることができ、地域の方と触れあいながら、美しい景色を撮影できる」と理由を話し、「北海道から沖縄まで走って、日本のすばらしさを皆さんと共有したい。それを世界中に届けたい」と意気込む。

最終的には日本最南端の有人島、波照間島(沖縄)を目指す。総走行距離は約8000キロ。気候次第だが行程が順調に進めば、来年2月末に完走予定だ。【相沢孔志】