先月9日に死去したジャニーズ事務所社長でプロデューサーだったジャニー喜多川さん（享年87）のお別れの会が、9月4日に東京ドームで執り行われることが13日、ジャニーズ事務所の公式サイトなどで発表された。東京ドームで芸能関係者のお別れの会や法要が行われた例はなく、プロデューサーの追悼イベントがスタジアムで行われるのは世界的にも異例のことだ。

会は2部制で、午前11時から「関係者の部」、午後2時から午後8時まで「一般の部」が行われる。関係者の部には、親交のあった芸能関係者や、所属タレントの出演番組などのメディア関係者が招かれる予定。一般の部で所属タレントの参列は予定されていない。

会場決定の経緯について、同事務所は「ジャニーにとりまして、東京ドームは特別な会場の1つであり、数多くのコンサートをプロデュースさせていただきました」と説明。「思い出の場所で、できる限り多くの皆さまにジャニーとのお別れの時をお過ごしいただけますと幸いに存じます」としている。

東京ドームは、光GENJIが89年1月にジャニーズタレントで初めて公演を開催。以来、SMAPやKinKi　Kids、嵐、関ジャニ∞ら多くのグループがコンサートを行ってきた。所属タレントがコンサートやイベントを行った回数は、お別れの会前日の9月3日までに合計366回となる。

ジャニー氏はもともと野球好きで、後楽園球場時代から、よく野球観戦に訪れていた。所属タレントがスポーツで対決する「ジャニーズ大運動会」や野球大会もたびたび開催し、試合を見守った。

6月18日、くも膜下出血で緊急搬送され、先月9日に死去した。同12日には関連会社「ジャニーズアイランド」の稽古場で所属タレント約150人が集まる「家族葬」が営まれた。お別れの会には「関係者の部」「一般の部」合わせて参列者が数万人規模になる可能性もある。