漫画家の小林よしのり氏(65)が、マツコ・デラックスの発言に抗議する「NHKから国民を守る党(N国)」代表の立花孝志参院議員(51)の言動を「言論弾圧」だと厳しく非難した。

小林氏は13日、「マツコ・デラックスはN党・権力者の言論弾圧に負けるな」のタイトルでブログを更新。「N国代表がマツコデラックス生出演のTV局前で、1時間マツコ批判演説を続けたという。マツコがN国を批判したことに腹を立てて言論弾圧をしているのだ」と騒動に言及し、「これこそ、テレビで取り上げるべき問題だと思う。なにしろ『国会議員』という権力者が『一国民』の批判に対して、直接職場に押しかけて、圧力をかけているのだ」と問題提起した。

続けて「N国代表は数々の特権を持つ国会議員である。もう権力者の側にいるのだ。彼は国民が払う税金で働き、食う身分である。主権者たる国民によって仕事をさせてもらえる身分なのだ。マツコ・デラックスはたくさん税金を払っているだろうから、N国代表はマツコに食わせてもらっているのだ。なぜマツコの言論を弾圧できる?」と立花氏の言動に疑問を呈し、「権力者が国民の言論を封じる、これを『言論弾圧』という。マツコは『言論弾圧』に負けてはいけない。自由にN党を批判せよ!やはりN党には『公』がないのである!」とマツコにエールを送った。

立花氏は、マツコが先月29日放送のTOKYO MX「5時に夢中!」で、参院選で1議席を獲得したN国について「これからじゃないですか? この人たちが本当にこれだけのために国政に出られたら、それで税金払われたら、受信料もそうだけどそっちの方が迷惑だし、一体これから何をしてくれるかで判断しないと、今のままだと単なる気持ち悪い人たちだから」「ふざけて(票を)入れている人も相当数いるんだろうなと思う」などと発言したことに「選挙にふざけて行く人なんているんですか?」と反論し、番組の生放送中に突撃することを予告していた。