星野源(38)が23日、主演映画「引っ越し大名!」(30日公開、犬童一心監督)の公開直前スペシャルイベントにサプライズ登場した。

上映後、同作に出演している、ずん飯尾和樹(50)が観客からの質問に答えるコーナーで、まずはキャイ~ンのウド鈴木(49)がゲストとして登場。さらに、最後尾にこっそり着席していた星野を、飯尾が観客として指名するという演出だった。手を挙げた星野が立ち上がり「東京都から来た星野源です。役者と音楽家をやっております」と名乗ると、会場は悲鳴まじりの大歓声となった。

星野は「最近ちょっと寝付きが悪くて、いい眠る方法ありますか」と質問。飯尾が「僕らと2泊3日くらいの旅行に行けば、『早く寝たいな』と思うと思います、疲れちゃって」。星野は「では今度旅行に」と笑顔で応えた。

星野の登壇後、飯尾から「せっかくだから星野源君にも悩みを解決してもらいたいな、という人」と会場に聞くと、それまで1、2人だった挙手が会場いっぱいに。飯尾は「大人として…」と苦笑いしてボヤいた。 

星野は、観客の少女から「合唱祭があるんですけど、指揮と歌を同時にやらなければいけない。音楽の先生に言われて、それが難しい」という質問を受け、「難しいよね。歌わなくていいんじゃない。歌い出しだけしっかり覚えて、リズムが変わるところとか強調すれば、あとはフニャフニャしていても大丈夫」と、ミュージシャンらしくガチ回答。少女が以前、口パクしてバレたことを明かすと、「歌とフリを覚えて、同時に覚えるのがいい。全部一緒に歌いながら練習すると、その練習で歌が出てくる。指揮というよりもフリとして覚える」と、“恋ダンス”を踊った星野らしいアドバイスを送った。

別の男性から夏バテを乗り切る方法を聞かれると、星野は「2年前かな、すごい暑くて、冷房を掃除したくて、業者さんに入ってもらうのに1週間、と暑いけど気のせいだ、と思っていたら、熱中症になりました。温かいモノを食べて飲んで、外側から冷やす。冷房とかは冷やして、食べるものは温める。白湯(さゆ)とかいいと思います」。マスコミ向け撮影では、得意のわしづかみポーズやピースサインも。観客からは「信じられない」「距離が近い」と、悲鳴のような歓声がやまなかった。

星野は「すてきな喜劇になっていて、現代の日本に生きる人にも、悩みとか頑張りが伝わるような、時空を超えて共鳴したり、応援したくなったり、勇気をもらえたり、そういう映画になった」とアピール。共演の飯尾についても「関根勤さんの映画に出られていたとき、飯尾さんがもっと役者として活動して欲しいと、関根さんとお話ししていたので、その飯尾さんとご一緒できてすごくうれしかった」。飯尾は照れながら「休憩時間に、お弁当が3種類くらいあるんですけど、(みんなに)気を使わせてはいけないと、『じゃんけんしましょう』とか、イベントを開いてくれるんですよ。でも結局自分が勝っちゃった」と笑いをまぜながら星野の気遣いに感謝した。

映画は星野が引っ越し奉行として、大名の引っ越しを巡るドタバタと感動を描いたストーリー。共演に高橋一生、高畑充希ら。