演歌歌手中沢卓也(23)が24日、故郷の新潟県・長岡市の長岡市立劇場で、凱旋(がいせん)コンサートを行った。

17年1月発売のデビュー曲「青いダイヤモンド」や売り上げ約4万枚の新曲「茜色の恋」などに加え、「恋」(松山千春)「長良川艶歌」(五木ひろし)などのカバー曲も披露した。

「23年前に僕はこの町で生まれました。歌手になって3年目。皆さんの応援がパワーの源です」とあいさつをすると、会場のあちこちから「たくやーっ」の黄色い声援が飛んだ。

中盤で客席に下りると、どこに行っても女性ファンからうれしい握手攻め。そのぬくもりを確かめながら「恩返しのためにも、紅白歌合戦という年末の大きな舞台に必ず立ちます」と誓った。

実は中沢より先に、長岡市に住む兄が先に“紅白出場”をはたしている。ストリートけん玉の名手という兄は、一昨年と昨年の2回、三山ひろし(38)がけん玉でギネス記録に挑戦した際にステージにいた。「空気の読めない兄です(笑い)。今年こそ雪辱をしないといけません」。

祖母の勧めで応募したNHK「のど自慢」長岡大会でチャンピオンになったのが2013年。その4年後に歌手デビューをした後も、新潟のテレビやラジオの番組にレギュラー出演をするなど故郷とはずっとつながってきた。「公演のサブタイトルは『故郷から全国へ』。全国には大きな会場がたくさんあります。今後は日本武道館などでも公演をしたい」。昼夜2公演に集まった約3000人に次の目標を誓った。