元AKB48の女優大島優子(30)が、東京・新国立劇場小劇場で上演される朗読劇「ラヴ・レターズ」(10月31日から)に挑戦することが26日、分かった。俳優三浦貴大(33)とのペアで11月2日に出演する。2人とも朗読劇に出演するのは初めて。

大島は朗読劇を「以前からやってみたいなと思っていた」という。「夢がかなう形となり大変うれしく思います」。さらに「三浦貴大さんと作り出す劇の空間を楽しみたいですし、足を運ばれるみなさんとも共有できる時間を大切にできたらと、その日を心待ちにしております」と話した。

大島が演じるのは芸術の道に進むも、行き詰まって精神破綻をきたすメリッサ。三浦演じるアンディーとは幼なじみで、自由奔放で感覚派のメリッサに対して、真面目でいつも何かを書いているアンディー。2人が半世紀にわたって交わした手紙でつづられる恋愛物語だ。

三浦も「歴史ある『ラヴ・レターズ』に参加できて大変光栄です。それも大島優子さんを相手に。素晴らしい感覚を持っている方だと思うので、今からすでに緊張と期待であふれています」とコメント。また、演出を手がける藤田俊太郎氏は「とってもすてきなおふたりが手紙のやりとりだけで紡ぎ出す『ラヴ・レターズ』。今から稽古、本番がとても楽しみです」と話している。

舞台はテーブルと2脚の椅子のみ。並んで座った2人が手にした台本を読み上げるだけの2時間だけに、演者の実力が問われる作品だ。大島優子も新境地に挑む心づもりだ。

◆ラヴ・レターズ 89年に米・ブロードウェーで上演され、世界中で人気となった朗読劇。日本では90年8月、東京・PARCO劇場で、役所広司、大竹しのぶのペアで初上演。以来、延べ500組以上の年齢も個性も異なるカップルが読み続けてきた。