女優広瀬すず(21)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の8月30日に放送された第131回の平均視聴率が20・8%、同31日放送の第132回が20・5%(ともに関東地区)だったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、なつが、茜(渡辺麻友)の家に預けている娘の優を迎えに行くと、茜と一緒がいいと言われ、ひとり自宅に戻り帰宅した坂場(中川大志)に、ずっと預けてきたことの不安を口にした。その夜、優のいない布団の中で眠れずにいたなつだったが、優がぐずついていると電話があり迎えに行った。翌日、会社に行くと社長から次回作「魔界の番長」の作画監督を頼まれた。なつは作品に乗れない気持ちもあったが、悩み抜いた末に作画監督を引き受けることにした。

ある朝、娘の優が雲を指差したその形が馬に似ているとなつに言い、本物の馬を見たいと言った。するとなつは夏休みになったら十勝に連れていくと約束した。だが、なつは作画監督を任され、引き受けた以上はヒットさせようと必死になって働いていた。そんなある日の日曜日、北海道から夕見子(福地桃子)が遊びに来て、農協を辞め雪月で働くことや、天陽(吉沢亮)が風邪をこじらせ入院していることを聞いた、という内容だった。