昨年7月に都内の自宅で、派遣型マッサージ店の女性従業員に乱暴したとして強制性交罪で逮捕された俳優新井浩文(本名・朴慶培)被告(40)の初公判が2日、東京地裁(瀧岡俊文裁判長)で開かれた。

この日午前10時に開廷し、被害にあった従業員への証人尋問が約2時間行われた後、約1時間の休憩をはさんで、午後1時50分ころから、従業員の運転手への証人尋問が行われた。

検察側は、同店が性的サービスを禁止していることを確認するとともに、新井被告が同店を利用したのが初めてではないことを明らかにしつつ、事件が発生した7月1日深夜、女性を新井被告宅に迎えに行った後に、女性が「お客さんとちょっとあって…」と明かし、普段の様子とは違って、動揺していた様子を証言した。また、女性が帰り際に新井被告から渡された金額が「5万円くらい」だったことが明らかになった。

一方弁護側は、女性と運転手とのやりとりの中で、女性が新井被告に無理やり押さえ込まれたり、逃げられなかった旨を明かした証言に対して、今年2月8日に行われた検察の調書にそれらの記述がないことを指摘。運転手は「その時の記憶でしゃべっているので」。最後は裁判長からも改めて、同様の質問があり、運転手は「改めて振り返る中で、今、自分が覚えていることでしゃべっています」とした。

第2回公判は今月26日、新井被告への被告人質問が行われる予定。