7月9日に亡くなったジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(享年87)のお別れ会が今日4日、東京ドームで執り行われる。日本の芸能界の黎明(れいめい)期から多くのスターを輩出した希代のプロデューサーだけに、多くの芸能界関係者が参列する。

3日にはジャニーズの若手が出演する舞台「ドリームボーイズ」(27日まで)が東京・帝国劇場で初日を迎え、プロデューサーの滝沢秀明氏(37)主演のKing&Prince岸優太(23)神宮寺勇太(21)が“ジャニーさんソウル”の継承を誓った。

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公演期間中に上演600回を迎える19年版「ドリーム-」は、ジャニー氏の構想を滝沢氏とKinKi Kids堂本光一(40)が引き継ぐ形で完成した。滝沢氏は「ジャニーさんならどう演出するだろうと考えながら、2人で作っていきました」。

生前のジャニー氏の要望に応え、光一が作曲し、04年に滝沢氏が主演した初演のテーマ曲「DREAM BOY」も15年ぶりに復活させた。プロデューサーとしては「これからの子たちが、この現場でもまれて輝く姿を見るのは心地いい。ジャニーさんの感じていたやりがいはそこなのかな」と想像したが、自分の色よりもジャニー氏の構想を実現させることに尽力。自身の役割については「“永遠のアシスタント”という決意になりました」と笑みを浮かべた。

主演の岸は、ジャニー氏によるキャスティングメンバーであることに感慨をにじませつつ「いいなという声をいただけるパフォーマンスをしたい。思いを受け継いで、自分の中にある“ジャニーさんソウル”をお届けしたい」。舞台では、1・5メートル四方の巨大なキューブを使ったアクロバット技「岸角(きしかく)」を披露した。神宮寺も「ジャニーさんは帝国劇場が大好きだったので、見に来てくれると思う」と笑った。

HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍らジャニーズJr.も出演。4日の上演前にはチームでお別れ会に参列するといい、岸は「改めて感謝の気持ちを伝えたい」と話した。