7月9日に亡くなったジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(享年87)のお別れ会が4日、東京ドームで執り行われた。

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東京ドームで、芸能関係者のお別れの会が行われたのは史上初だ。近藤の言葉の通り、野球好きのジャニーさんにとっては、東京ドームは特別な場所だった。

後楽園球場時代から、何度も野球観戦に訪れていた。生前、「試合を見ていたら、僕のところにカメラマンが集まって来たんですよ。『プライベートだから今日は勘弁して』と言ったら、僕の後ろに座ってた王(貞治)さんがカメラマンの目当てだったんです」とエピソードも明かしていた。

後楽園球場では、近藤、田原、野村義男(54)の「たのきんトリオ」が81年にコンサートを行い、オートバイに乗って登場しクレーンでつるされるなど、伝説的な演出で話題に。解散直前の83年には同所でのコンサートが警備上の理由で中止となったこともあった。

88年に東京ドームがオープンして以降は、コンサート開催の機会がさらに増えた。89年1月の光GENJIの公演を皮切りに、多くのグループが公演をコンサートを行ってきた。ジャニーズのタレントが同所でコンサートやイベントを使用した回数は、お別れの会前日の9月3日までで、合計366回にのぼる。

ジャニーさんにとってもジャニーズにとっても、まさにゆかりの場所だ。【横山慧】