歌手氷川きよしが42歳の誕生日を迎えた6日、初の大阪城ホール公演を行い、昼夜2公演で計1万6000人ファンに祝福された。

未発表曲「龍翔鳳舞」で幕開けたコンサート。それも序盤から中盤へ進み、「きよしのズンドコ節」を歌う氷川がゴンドラで場内を回る。ファンに手を振り1周し、ステージに戻った。

その氷川のもとに、特製誕生ケーキが用意され「ありがとうございます。恐縮です」と言いながら、ローソク42本をフウ~ッ。満席の客席から「おめでとう」とかけ声がとんだ。

演歌歌手にとって、熱心なファンの多い大阪は“第2の故郷”ともいえる温かい土地。その大阪で、大好きなたこ焼き型のケーキを前にした氷川は、祝福の声に「ありがとうっ! 24歳! 若いよ」とジョークで返す。

ただ、温かい拍手に感極まったのか、声をうわずらせながら「なんか悪いな~」と照れる場面も。涙声になり「42年…長生きだね。(体はもともと強くなく)僕、10代で亡くなるんじゃないかと思ってた。でも、皆さんのおかげで、年齢(加齢)とともに元気になってきた」と感謝した。

デビュー20周年を迎えた今年、記念シングル「大丈夫/最上の船頭」を発売。20周年記念コンサートは7月に東京・日本武道館でも開催した。

大阪での記念公演はタイトルも変え、気分一新。念願だったという大阪城ホールでの単独コンサートは初めてで、氷川は「広いね~。これまでも何度か、事務所の方々と一緒に歌わせてもらったことはあったんですけど、いつか1人で歌いたいなと思っていました」と話していた。