NHKは9日、都内で、2021年放送の大河ドラマの発表会見を行い、実業家の渋沢栄一を主人公にした作品「青天を衝(つ)け」になると発表した。

主演を現在、放送中の連続テレビ小説「なつぞら」に出演し、主人公なつの幼なじみの山田天陽を演じた吉沢亮(25)が務める。

また、大森美香氏が初めて大河の脚本を担当する。

吉沢は、これまで記憶に残る大河について04年の「新撰組!」をあげ「全部見たんですが、佐藤浩市さん演じる芹沢鴨がびっくりするくらいカッコイイ。『鬼になって俺を食っちまえ』みたいなセリフが心に残っている」と話した。

大河主演を知らされた時の驚きも説明。「大河ドラマの主演ですから、とんでもないことじゃないですか、まさか自分に来るモノとは思ってもないので、1カ月半くらい前に、何も知らされていときに大森さんと(NHK制作統括の)菓子さんと話す機会があったので、何だったんだろうと思ってたんですけど、あとからマネジャーさんから話聞いて、ビックリしすぎて、『大河ってもう1つ枠ありましたっけ』見たいな」と苦笑い。「マネジャーさんに、『もしこれが発表前に漏れたら、主演代わったりするからね』と脅されて、ビクビクしてました。今安心してます」と笑顔を見せた。

吉沢は2009年「アミューズ全国オーディション2009THE PUSH!マン」を受賞してデビュー後、11~12年の「仮面ライダーフォーゼ」シリーズで人気を得た。出演ドラマは11年NHK「金魚倶楽部」、14年フジテレビ系「ロストデイズ」、18年日本テレビ系「サバイバル・ウェディング」、映画は17年「銀魂」などがあり、演技力では高い評価を得ている。放送中のNHK「なつぞら」では3日の放送で演じる天陽が36歳の若さで亡くなったが、ネット上で「天陽ロス」という言葉が生まれたほどの人気ぶりだ。

来年20年の大河は長谷川博己が主演で明智光秀を演じる「麒麟がくる」。