NHKは9日、都内で、2021年放送の大河ドラマの発表会見を行い、実業家の渋沢栄一を主人公にした作品「青天を衝(つ)け」になると発表した。

主演を現在、放送中の連続テレビ小説「なつぞら」に出演し、主人公なつの幼なじみの山田天陽を演じた吉沢亮(25)が務める。

また、大森美香氏が初めて大河の脚本を担当する。

吉沢は、同じ所属事務所で大河主演を務めた福山雅治や上野樹里らに聞いてみたいことを聞かれ、「長い期間、結構な分量をやるわけですから、どうやってセリフ覚えるのか、とか。絶対大変じゃないですか。あと体調の管理の仕方とか。今まで経験したことないことばっかりだと思うので」と話した。

放送中のNHK「なつぞら」では3日の放送で演じる天陽が36歳の若さで亡くなったが、ネット上で「天陽ロス」という言葉が生まれたほどの人気ぶり。その渦中での大河主演発表で、「ありがたいですよね、タイミングとしても先週まで天陽の最後の週で、『天陽ロス』という言葉も、僕の元にも、いろんな現場で会う方から言っていただいたりして届いていて、そのタイミングでこれが発表になるというのが、バッチリだな、って」と笑顔。「こんなことあるの? ぐらいのバッチリ感なんですけど。天陽で僕のことを知って下さった方もたくさんいると思うので、またその天陽と違う面白さみたいなものもも届けられるよう、頑張りたいと思います」と力を込めた。

吉沢は、 吉沢は2009年「アミューズ全国オーディション2009THE PUSH!マン」を受賞してデビュー後、11~12年の「仮面ライダーフォーゼ」シリーズで人気を得た。出演ドラマは11年NHK「金魚倶楽部」、14年フジテレビ系「ロストデイズ」、18年日本テレビ系「サバイバル・ウェディング」、映画は17年「銀魂」などがあり、演技力では高い評価を得ている。 来年20年の大河は長谷川博己が主演で明智光秀を演じる「麒麟がくる」。