俳優吉沢亮主演の2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」が9日、都内の同局で発表された。幕末から明治の激動の時代を生き、新1万円札の顔としても注目される実業家渋沢栄一の生涯を描く。

放送中の大河「いだてん」は視聴率1ケタで低迷しており、戦国時代を舞台にした2020年大河「麒麟がくる」(主演長谷川博己)の次の作品として幕末を選んだ。幕末は視聴率につながりくいとされることについて、菓子浩チーフ・プロデューサーは「数字を気にしないかといえばうそになるが、作り手として(視聴率に)手があるわけではない。私たちができきるのはいいものを作ることしかない」と話した。

脚本の大森美香氏は、幕末から明治を舞台に女性実業家の生涯を描いた朝ドラ「あさが来た」などの実績を持つ。菓子氏は「マーケティングの発想で作ったら、2回連続で戦国の方が当たるのかもしれないが、大森さんが得意とされている時代でもあり、国際情勢の変革の時期を描きたいと思った。早い段階で幕末に絞っていた」と自信をみせている。