歌手秋元順子(72)が11日、都内で、デビュー15周年記念曲「たそがれ坂の二日月」の発売記念ライブを行った。

同曲やメジャーデビュー曲「愛のままで…」などを独特のハスキーボイスで歌い上げ、客席を埋めるファンを魅了。この15年を「あっという間にすぎました。中身は25年くらいに感じる濃密な時間だった」と振り返った。

学生時代から歌っていたが、高卒後にハワイアンバンドに加入。結婚を機に1度音楽と離れ、子育てが一段落をしたタイミングで再び歌の世界へ。04年にインディーズで発売した「マディソン郡の恋」が、有線の「お問い合わせランキング」で1位を獲得。その翌年に同曲でメジャーデビューをはたした。

08年の紅白歌合戦には「愛のままで…」で初出場。61歳6カ月での初出場は現在も女性歌手の最高齢記録で、09年の紅白にも連続出場をした。

「今までやってきたことの全てが点と点でつながっていて、何も無駄になっていない。欲張ってやってきて良かった。また紅白に出られるように頑張りたい」と意欲満々に語った。

今後は「タンゴに挑戦をして、大好きなお酒のCMソングを歌唱したい。そして、世界と日本の名曲を歌い継いでいきたい」。メジャーデビュー前に「歌は確かにうまい。もっと若かったらね…」と何度も言われた反骨心がバネになっている“団塊世代の星”。70歳をすぎてもまったく衰えぬ声量とポジティブシンキングで、これからも秋元ワールドを歌い続けていくと誓った。