女優杏(33)が4年ぶりに主演した日本テレビ系連続ドラマ「偽装不倫」(水曜午後10時)の11日放送の最終回、第10話の平均視聴率が、12・4%(関東地区)だったことが12日、ビデオリサーチの調べで分かった。番組スタート以来、最高の視聴率で締めくくった。

第1話は10・1%、第2話は11・2%、第3話は9・0%、第4話は9・8%、第5話は9・4%、第6話は9・3%、第7話は11・3%、第8話は10・9%、第9話は9・7%だった。

杏演じる32歳の独身女性、濱鐘子が、婚活に別れを告げる旅行の機内で年下のイケメン伴野丈(宮沢氷魚)と出会い、思わず既婚と偽ったことから“偽装不倫”の恋に落ちるストーリー。鐘子の姉吉沢葉子を仲間由紀恵、その夫賢治を谷原章介、葉子と不倫関係になる年下の八神風太を瀬戸利樹が演じる。

前話で、鐘子の記憶を失った丈。第10話で鐘子は、山梨のワイナリーの御曹司、藤堂(桐山漣)から恋心を告白されつつも、「アタック」するよう励まされる。鐘子は丈に会い、これまでの経緯を話す。だが丈は鐘子を思い出す気配はなかった。

一方、賢治は風太のもとを訪ねる。2人はボクシングで対戦し、負けた方が葉子と別れると決める。賢治は頭を下げて挑んだ勝負で、風太のパンチに沈む。敗れた賢治は、葉子を苦しめていたことを認め、離婚することを決めると、葉子も賢治に、裏切っていたことを謝る。そして葉子は家を出て、風太の元へ行く。

丈は主治医の一之瀬(真島秀和)を訪ねる。丈は、鐘子の記憶は失っていないが、後遺症で視力を落とし、鐘子を忘れたとウソをついていた。

鐘子は友人の山田まさ子(田中道子)から、丈と空港で会った際、記憶を失っていなかったことを伝えられる。丈はまさ子から藤堂の存在を聞き、身を引こうとしていた。

鐘子は丈を訪ねるが、丈は不在。そこに一之瀬が現れ、丈が鐘子を大好きと言いながら「鐘子を幸せにする自信がない」と漏らしていたことを告げる。丈がスペインへ戻ろうとしていると聞いた鐘子は空港へ。2人は再会し、ともに「もうウソをつかない。一緒にいることが幸せ」と誓い合うと、丈は鐘子の左薬指に指輪を付けて、キスをする、という結末だった。