宮沢りえ(46)主演の舞台「死と乙女」(13日~10月14日)の舞台稽古が12日、東京・三軒茶屋のシアタートラムで行われた。

独裁政権下のチリを舞台に、過去のいまわしい記憶から3人の男女が激しいせりふの応酬を繰り広げる心理サスペンス劇。演出は小川絵梨子氏。

かつて拷問を受けたポーリーナ役の宮沢は「ポーリーナには迷いが一切ありません。膨大なせりふにとらわれず、言葉をはき出せるように、感情のエッジを常にとがらせていきたい」と言えば、夫のジェラルド役の堤真一(55)は「優れた戯曲は、悩みながら考えながら読み解いていくうちに、魂が揺さぶられる瞬間が絶対来る。それが楽しい」、医師ロベルト役の段田安則(62)は「3人の登場人物が揺れながら変わっていく様子をリアルに感じ、自身を見つめ直す時間にしていただけたら」と話した。