男性歌謡グループ、純烈の連載「純烈の秋」。秋といえばスポーツや読書、食欲、学習など多くのことに適したシーズンです。メンバー4人にとっての秋はどんな季節なのでしょうか。貴重なオフショットとともに熱い思いを紹介します。

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秋。暑くもなく寒くもなく花粉もない、1年のうちダントツの快適指数を誇る季節。しかし、受験生の方々にとっての秋は一番苦しい時期ではないだろうか。天王山といわれる夏休みが過ぎ、マラソンでいえば35キロ地点です。

振り返ると、自分はこの時期に全く勉強に身が入らなかった。形だけ予備校に通いバイトもしないからお金はない、偏差値もない、でもなぜか机に向かうわけでもなくボヤっと過ごした高3の秋でした。スマホ依存により学習意欲の低下が…という社会問題を提起する記事を見ると、スマホ普及以前に自分がグータラ受験生だったことを思い出す。

今の私はバリバリのスマホ依存男。仕事で使うのはもちろん、空いた時間には読書に音楽にスポーツ観戦にと、全てスマホでまかなっている。私としては「スマホがあるから勉強しないんだ!」との意見には小声で異議を唱えたい。むしろ意欲があればスマホで何でも勉強できると思う。分からない問題は、ネットで検索したらヒントを教えてくれることも多いのではないだろうか? 大事なのは「意欲があれば」の部分。高3の秋をグータラ過ごした私はスマホを持っていても間違いなく勉強には活用しなかったと思うけど、活用したら強い! ちなみにこの文章もスマホで書いている。文字数をカウントしながら文章を書けるアプリとは非常に便利である。

目標に向かい努力をすることは尊いが、私自身「学習の秋」というテーマで書き始めた文章が、いつの間にかスマホのあり方について語るという大脱線を起こした。人生なんてそんなもんだ。志望校に合格したければとにかく学べばいい。やる気が起きなければボンヤリとネットサーフィンすればいい。受験生の皆さまが、心の赴くままに充実した秋を過ごせますように。