俳優船越英一郎(59)が8日、東京・渋谷のNHKで、BSプレミアムの主演時代劇「赤ひげ2」(11月1日スタート、金曜午後8時)の会見に、共演の中村蒼(28)佐津川愛美(31)と出席した。

山本周五郎の小説「赤ひげ診療譚」を元に、武骨な医師赤ひげと青年医師の交流を描く。

赤ひげを演じる船越は、続編の決定を喜びつつ「時代劇や人情ドラマがわが国から姿を消しつつある現状に、心の原風景を描く昭和を代表する描き手の原作をいただいた」。また「心の火を消さずにやっていきたいし、この作品をもってしてライフワークとなるよう願ってやみません」と力を込めた。

1年ぶりの再集結となったが、中村は「前回の雰囲気をすぐに取り戻せた」と笑顔。現場入りする際の船越の丁寧なあいさつが好きといい、「しっかりとしたあいさつを届けてくださって、気持ちがいいんです。また撮影が始まるなという気持ちです」と話した。

中村の言葉に、船越は「1人1人と目を合わせてあいさつするのが流儀」とし、「つらいからこそ気持ちを込めて撮影しようという、それを交換し合うんです。うれしいですね」と笑みを浮かべた。

撮影後に共演者と食事に出かけるなど「赤ひげ会」を開催していることも明かし「飲みに行くぞ!なんてこの時代にパワハラと言われかねないけど、この現場にはない。言わないと、『まだ行かないんですか?』と言われる」と苦笑した。

船越のリーダーシップに感心した進行係から「僕も好きになっちゃいました」と告げられると、「今、独身でございますんで」とアピールし笑いを誘った。

18年9月に放送された「赤ひげ」の好評を受け、第2弾の制作となった。前作で原作を全て脚本化したため、他の山本作品の要素を取り入れながら「赤ひげ」の世界を展開していく。