元中日監督の落合博満氏(65)が、9日放送のMBSテレビ「戦え!スポーツ内閣」(水曜午後11時56分=関西地区)に出演し、クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージへ進出した阪神の矢野燿大監督について聞かれ「0点ですよ」と言い切った。

制作のMBSが8日、番組概要を発表した。

今季はシーズン最終戦に広島を抜き去り3位フィニッシュ。DeNAとのCSファーストステージも勝ち上がり、リーグ制覇を遂げた巨人とのファイナルステージへ臨む矢野・阪神だが…。落合氏によると、なんとその手腕は「0点」だという。阪神ファンのタレント千秋らが悲鳴を上げる中、落合氏は「優勝(したチームの監督)以外は0点ですよ」とその心を説いた。

一方で、シーズン終盤の猛烈な追い上げもあげて補足。「ただ、日本シリーズに出て優勝(日本一)する可能性を残したということを考えれば、100点」とも評価した。

さらに、今季は4番定着を期待されつつ、スタメン落ちまで経験した大山悠輔内野手については「『4番大山』がなぜ、ああいうふうに、烙印(らくいん)を押されてしまったのか。すべては、福留と糸井ですよ」と、両ベテランに原因を求めた。

落合氏は「彼らが(大山を)サポートしなきゃいけないものが、シーズン通してあの2人が働けなかった。だから、4番に比重がきた」と分析。来年の4番には「俺だったら大山を使うよ」と即答し「今年の経験があるじゃない」「どれだけたたかれたんだ。はね返すものが彼にあるかどうか。それを試せるいい1年になるんじゃないかと思うよ」などと、来季の飛躍へ期待感も示した。

また、番組内で、千秋から、阪神の監督就任要請があったらどうするかと、聞かれると「『野球で優勝させてくれればいい』っていうのであれば、受ける可能性はある」と答えていた。