NMB48の創設メンバーで12年12月に卒業し、モデルとして活動してきた肥川彩愛(ひかわ・あやめ、24)が、今年の「第10回ミスヤングチャンピオン」でグランプリを獲得し、その“受賞記念”の生誕祭を11月9日に大阪・LIVEHOUSE39で開く。肥川が10日、大阪市内で取材に応じ、抱負を語った。

「公開オーディションじたいが初めてで、各部門の順位がリアルタイムに出る。ファンの方には『1位しかねらってない』と言っていたので、感情を表に出して泣いちゃうこともありましたけど、逆に素直な自分をさらけ出せた。ファンの方の応援のおかげです」

感謝しながらオーディションを振り返った。そもそも、オーディションは高校1年で加入したNMB48の1期募集が初めて。モデル転身を目指して卒業後、新しい事務所には17年春に入り、グラビアも始めた。

「グラビアも本格的にがっつり、挑戦したい」

ミスヤングチャンピオンに初挑戦し、頂点に立った。審査では動画配信や撮影会などもあり、ファンからのリクエストを受けて、歌う場面もあったといい「上からマリコ、青春のラップタイムとか、リクエストできたので、ほぼ48グループの歌でした」と笑った。

肥川はNMB48での選抜経験もないまま、11年9月の「AKB48 24thシングル選抜じゃんけん大会」で9位入賞。篠田麻里子がセンターを務めたAKB48の「上からマリコ」で、初選抜を経験した。「青春のラップライム」は、NMB48初のオリジナル曲で、1期生、ファンともに思い入れが強い楽曲だった。

身長は164センチほどあり、小柄なメンバーが多かったNMB48ではグラビア担当として活躍。卒業後もモデル活動を中心としてきた。「グループにいたときは、与えられた仕事をこなすという感じでしたけど、卒業したら、自分だけの勝負」と取り組みも変わった。

もともと、くびれのあるボディーも特長だったが、インナーマッスルを鍛えるフラフープを「実家にも、自分の家にも置いて、テレビ見ながら、ツイッター更新しながら、気がつけばやってます」と笑う。自分磨きにも余念がない。

フラフープは、実は子どもの頃から得意だった。「小学校の時、昼休みにフラフープをどれだけやれるか-みたいなのがあって、1年から6年まで1位。小学校ギネスもってます(笑い)。昼休み20分が終わっても、まだやれてましたから」と話す。特技を生かしてのボディー磨きでもある。

グループ在籍時の経験は「握手会で、ファンの方とお話ししたりすることが多く、それは今でもトークの部分では生きています」。仲間との競争も「つねに自分を見せていく意識はつきました」と言う。

11月9日の生誕祭は、恩返しと、さらなる自分磨きの場にもなる。「昔から私を知ってくださっているファンの方も、グラビア活動を始めて知ってくださった方も、楽しめるようにしたい」と言い、ミニライブとともに「新しいことに挑戦、披露します」。

モデル、グラビア活動に加え、舞台や、配信ドラマなどで演技の仕事も始めた。「女優の仕事では、地上波のドラマにも出たい」。あこがれは俳優渡部篤郎。「こわもての役から、すごい優しい役までいろんな役ができる。私もそんな女優になりたい」とも語る。

「来年は、NMB48も10周年。応援しながら、私はヤンチャンの仕事をしっかりとし、今まで以上にいろんなことに挑戦できる年にしたい」と話している。