高橋克典(54)主演のテレビ朝日系ドラマスペシャル「庶務行員 多加賀主水(たかがもんど)」(11月17日放送、午後9時)の最新作が放送されることが14日、分かった。人情深く、熱い正義感を持つ銀行の雑務係を演じ「あえて昭和の匂いのする2時間ドラマをお楽しみいただきたい」と話している。

高橋演じる忖度(そんたく)なしの庶務行員、多加賀主水が銀行内の巨悪に挑む人気ミステリーの第3弾で、元銀行員の作家江上剛氏の同名小説が原作。17年10月に第1弾、19年2月に第2弾の好評を得て続編の制作となった。

これまで、帳簿が合わない「違算金」や「融資打ち切り」などを題材に、銀行内の悪を正してきた。今回は重大な秘密が記される“頭取の手帳”の盗難を機に事件が起こる。高橋は江上氏の原作に「リアルな面白さがあります」と太鼓判。前作から取り入れたアクションもパワーアップし、悪党を相手に木刀を使った殺陣を披露する。勧善懲悪の時代劇を想起させる展開が受け入れられ「おそらくみなさん、昭和時代に独創性のある作品をかなりご覧になってきたんじゃないかな(笑い)。そう考えると、これも日本らしさのひとつ。第3弾も頑張りました」。

高橋は「これからも“ビジネスもの”としての雰囲気を携えつつ、みなさんが気軽に楽しめるエンターテインメント作品として育てていけたら」と次作へも意気込んだ。主水の相棒役となる行員、生野香織を演じる夏菜の他、高島礼子、尾美としのりも出演する。