歌舞伎俳優市川団子(15)が20日、都内で、シネマ歌舞伎「スーパー歌舞伎 ヤマトタケル」の上映記念トークイベントを行った。

7年前に初舞台を踏んだ公演で、団子は「おじいさま(市川猿翁)に稽古してもらいました。『おとうさま』というせりふがあるのですが、じいじに『もっと遠くにいるご先祖さまに言うような感じで言ってごらん』と言われました。遠くに言う、ということが身についた」と振り返り、「おとうさまー!」と披露してみせた。

当時、父市川中車(53)とともにインタビューに答え、公演をPRする映像もスクリーンに映し出された。「幕が開くまで遊びまくってて、緊張感0%!」と話す自分の姿を見て、団子は「こんなに失礼な少年だったんですね」と苦笑いした。

「たくさん稽古をしてお客さまに喜んでもらって拍手をしてもらうのがとってもうれしくて、それが歌舞伎をしたいという気持ちになっている。今も変わっていない」と言う団子。今後は「現代の技術と歌舞伎の良さを組み合わせ、新しい種類の見せ場を作れたらいい」と話した。客席からは「沢瀉屋!」の声が掛かり、拍手が起きた。