今年2月に口腔(こうくう)がん(舌がん)、4月に食道がんの手術を受けた堀ちえみ(52)が20日、都内で、書籍「Stage For~ 舌がん『ステージ4』から希望のステージへ」(扶桑社)の発売イベントを行った。がん手術後、報道陣の前に出てイベントを行うのは初めて。

舌がんの手術では舌の6割を切除したため、現在リハビリを行っており質疑応答、トークはなかったが、報道陣から事前に受け付けた質問への回答ペーパーが配布された。

書籍出版のきっかけについて堀は、家族やファン、病と闘っている人々に感謝の気持ちを伝えたかったとするとともに「最初に診てもらった歯科医や内科の医師、リウマチ科の医師の診断で口内炎だと思いこんでしまい、舌がんの発見が遅れてステージ4にまでに至ってしまいました。口内炎が2週間以上治らなかったら、舌がんを疑った方がいいということを広く知っていただきたいという思いもありました」とした。

原稿は、日記やブログの内容を織り込みながら、4カ月ほどかけてまとめたという。完成した本を読んだ家族からは「とても良かった」「感動した」「ありがとう」「お疲れさま」などの言葉をもらったという。

現在、言語聴覚士による発声、発語のリハビリを2週間に1回のペースで受けているのに加え、月に1回ボイストレーニングを受けている。堀は「歌が歌えるようになったら、デビュー40周年記念のライブをやりたい。絶対に実現させる! という夢に向かって頑張っています」としている。