テレビ朝日の定例社長会見が21日、東京・六本木の同局で行われ、亀山慶二社長(60)が今年3月放送の報道番組「スーパーJチャンネル」(月~金曜午後4時50)における不適切な演出について謝罪した。

亀山社長は「当社の番組への信頼を著しく損なう事案であり、視聴者の皆さま、関係者の皆さまに深くおわびいたします」と陳謝。再発防止対策についても「番組体制に問題がなかったかどうか、必要な検証作業を進めてまいります」とした。17日に放送倫理・番組向上機構(BPO)に報告したという。

同局は16日午後に緊急会見を開き、「スーパーJチャンネル」内の企画コーナー「業務用スーパーの意外な利用法」において不適切な演出があったと報告した。VTRに登場する主要な客のうち4人が企画を担当する同局関連会社の契約ディレクターの知人で、4人に対して初対面を装って撮影を行っていたという。

同日の会見内で篠塚浩常務取締役は「信頼を著しく毀損(きそん)する重大な問題。視聴者の皆さま、関係者の皆さまにおわび申し上げます」と謝罪した。当該ディレクターが知人に撮影スケジュールを教えるなどしていたが、放送された客のエピソードについては「おおむね事実」と説明。一方で「仕込みや、やらせにあたるか」との質問には「否定はできないかなと思います」と述べている。