東京国税局に7年間で計約1億2000万円の申告漏れを指摘されたお笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実(44)が23日、吉本興業大阪本社(大阪市中央区)で緊急会見した。

悪意をもって、意図的な隠蔽(いんぺい)したのかについて質問された徳井は「もし説明が足りないのでしたら、いつでも説明させていただきます。納税のことですので、悪意もくそもないと思っています。『悪意がないんです』ってことを分かってもらおうとは思わない」と話した。

ネット上では厳しい意見があることについて「ボクはお客様があっての仕事です。お客様にあたる世間のみなさん、国民のみなさんにどういうふうに思われても致し方がない。ちゃんと納税している人はお怒りになって当然です」と謝罪した。

徳井は吉本興業から支払われるテレビの出演料などを、10年前に設立した個人会社「チューリップ」(東京都世田谷区)を通じて受け取っていた。

税務処理の中で、同社は12~15年、徳井の個人的な旅行、洋服代、アクセサリーなどの代金を必要経費として計上したが、国税局はこれを認めず、約2000万円の仮装隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しと認定したという。

また16~18年の3年間、所得を一切申告しておらず、国税局は約1億円の申告漏れを指摘したとみられる。追徴税額は重加算税などを含め約3400万円。修正申告などを既に済ませたという。