お笑いコンビ、チュートリアル徳井義実(44)が、東京国税局に7年間で計1億3800万円の申告漏れを指摘されていたことが発覚してから一夜明けた24日、CMに起用している家電量販店エディオンが急きょ、徳井出演のCMを差し替えた。所得隠しも認定され、重加算税を課せられていた。徳井は23日深夜に謝罪会見に臨んだが、仕事への影響は不可避となりそうだ。

3年間の無申告のほか、申告漏れは7年間で1億3800万円に上り、うち約2000万円が所得隠しと認定された。発覚当日の23日深夜に緊急会見し、謝罪と自省の弁を繰り返した徳井だったが、非常識な納税意識からくるダメージが収まることはなさそうだ。

エディオンの広報担当者によると「差し替えが間に合うものは(この日朝から)差し替えている」とし、即座にCMを徳井が出演していないバージョンに差し替えるなど、対応に追われた。「間に合わなくて(この日)朝に放送されたものもある」とし、今後は順次、差し替えていく。

差し替えた内容については「どれにどう差し替えるかまでは確認を取っていない。全国で放送しているので、放送局によって対応が違う」とし、同社のものではないCMに差し替わった可能性もあるという。

同社ではCM以外にも、看板やチラシにも徳井を起用しているが、現状では「CMの差し替えのみだと聞いている」とした。吉本興業との協議には「間に代理店が入っていて、おそらくそこでやりとりしている」とし、契約内容は「公開していないが、今後のことはまだ何も決まっていない」と言い、当面はCM差し替えのみの対処になる。

吉本興業はこの日、あらためて、徳井の処分などは「考えていない」と話した。

またこの日、一部で、徳井が16~18年以前、15年までの所得についても、複数回無申告を指摘されていたと報じられた。この報道に、吉本興業は「それは把握していない」としていたが、徳井自身は23日の会見で、15年までも「(税理士に)せかされていた」と話しており、ずさんな処理だったり、適切な対処ができていなかった可能性もある。