テレビ東京の定例社長会見が31日、東京・六本木の同局で行われ、小孫茂社長(67)が出席した。

テレビ朝日系報道番組「スーパーJチャンネル」の不適切演出の発覚や、TBS系バラエティー「クレイジージャーニー」「消えた天才」が不適切演出により放送倫理・番組向上機構(BPO)の審議入りするなど番組制作過程の不祥事が増えていることについて、小孫社長は「放送局サイドとして、番組を作るプロセスに手は抜いていないと思っているが、どこかに慣れや油断があるとしたら由々しきこと」と話した。

また、番組責任者の監督が大切とした上で「企画段階から作りに無理があるのでは、と最初から思うこともある。過度な規制はしないが、どこかに無理があるからこういうことが出てくる」と見解を述べた。

今後については「各局とも真剣に真摯(しんし)に向き合っているので、(BPO審議入り案件が)減っていくことを期待している」とし、「指摘を受ける案件が続かないよう、教訓として実績を積み上げて、現場に徹底してもらうしかできない」と話した。