DA PUMP、MAXらが3日、沖縄・豊見城市の美らSUNビーチで「ドゥシ!!フェス」に出演した。先月31日に那覇市の首里城の本殿などが焼失。地元のシンボルを失ったが、沖縄市出身で、学生時代は遠足などで訪れたこともあるISSA(40)は「こうなってしまった以上、再建に向けてやれることをやっていきたい」と前を向いた。

県民にとって大きな衝撃を与えた火災から3日後、合計16組のアーティストが、1万4000人のファンに音楽で元気を与えた。今回のフェスは、DA PUMPをはじめ、この日出演のw-inds.、Lead、フェアリーズらが所属するライジングプロダクションと地元がコラボし、初開催された。「ドゥシ」は沖縄の方言で「友達」などの意味。最後に披露した昨年大ヒットした「U.S.A.」では、出演者のほとんどがステージに上がり「いいねダンス」の輪が広がった。

再ブレーク後は初の“凱旋(がいせん)ライブ”にもなったISSAは「会場のみんなが盛り上がってくれて、毎年やりたい」と話しつつ、「こうしてイベントをやることで県外から来てくれる人もいる。その時に、(首里城再建に関する)募金とか気にしてくれるとうれしいです」。今後についても「いつか首里城が再建した時には、首里城バックにライブをやりたいです」と誓った。

また、首里城とは隣町出身のMAX・REINA(41)は「お祭りも毎年楽しみにしていましたし、母がパレードで初代王妃役を務めたこともあったみたいで…」と心を痛めたという。LINA(42)は「うちなんちゅ(沖縄の人)はこういう時に強い。これまでもいろいろな悲しみも乗り越えて、今の沖縄がある。みんなで力を合わせて、私たちもやれることをやっていきたい」と話した。【大友陽平】