女優のん(26)が4日、東京国際映画祭で、アニメ映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」(12月20日公開、片渕須直監督)のワールドプレミアの舞台あいさつに出席した。

3年前に公開された「この世界の片隅に」に新たなエピソードを加えた作品。引き続き、主人公すずを演じたのんは「期間をおいて、同じ役を演じるのは初めてだったのですごく緊張しました。何度も作品を見返したり、何度も原作を読み返したりしながら、何となくすずさんの皮膚感がよみがえってきました。強い気持ちを持って臨みました」と話した。

「この世界の片隅に」に登場した女性リンのエピソードをふくらませた。すずとリンとの交流や、すずの夫周作とリンの過去も描かれる。

のんは「自分自身でも気付くことがあって、再び挑めて良かったと思います」と話した。

完成まであと少しという段階だそうで、片渕監督は「まだ途中であと数分長くなります。この後帰ったらまた作業です」とした。

ほかに岩井七世、音楽を担当したコトリンゴが出席。