米俳優アーノルド・シュワルツェネッガー(72)が5日、都内で、主演映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」(ティム・ミラー監督、8日公開)の来日記者会見に出席した。

同作はシリーズ通算6作目のSFアクション映画。3作目以降、ジェームズ・キャメロン監督が交代するなどして低迷したが、本作でキャメロン氏が製作で復帰。シリーズ最大のヒット作「ターミネーター2」の「正統な続編」として描かれる。

日本には何度も来ており「帰るときには毎回『I'll be back』と言ってる」と名ぜりふを披露した。

製作で復帰したキャメロン氏について「新しいストーリーを作ってくれた」とし、「複雑で難しい作品だが、ティムがすべてを理解してすばらしい作品に仕上げてくれた」と続けた。

また、キャメロン氏から「ターミネーター2」以来28年間シリーズに登場していないサラ・コナーの復活を相談されたことを明かし、「これはあまり言いたくないことだけど、過去の3作にサラ・コナーが出なかったことは間違いだ」と告白した。

初公開から35年に渡るシリーズだが、1作目の撮影時はスタジオでも主要作品の扱いではなかった。だが編集段階でスタジオが圧倒され、公開されると評論家も賛辞を贈った。「当時はだれもここまで続くとは想像していなかった」とし、1作目では「ターミネーターには全く興味がなく、カイル・リースを演じたかった。でも、キャメロンに説得されて演じた。今では感謝しています」と笑った。

ターミネーターを演じるのは「私自身これで終わりだと思っていますが、観客のみなさんがどう思うかです」と話した。

この日、サラ・コナー役リンダ・ハミルトン、グレース役マッケンジー・デイビス、ダニー・ラモス役ナタリア・レイエス、REVー9役ガブリエル・ルナも登壇した。

シュワルツェネッガーと35年来の友情だというハミルトンは「そこには信頼があり、お互い自由に遊べる仲で、このような関係は他の俳優さんとはなかなか築けない」と話した。