NHKは5日、来春スタートの連続テレビ小説「エール」の脚本家交代を発表した。林宏司氏に代わり、清水友佳子氏、嶋田うれ葉氏の両脚本家と、番組スタッフが執筆するという。異例の交代に同局は「制作上の都合により」とだけ説明したが、関係者よると、林氏とNHK側に物語の構成や方向性など考え方に違いが生じたのが原因のようだという。

林氏は、天海祐希(52)主演の日本テレビ系土曜ドラマ「トップナイフ~天才脳外科医の条件~」(来年1月スタート、土曜午後10時)の脚本を担当する。ドラマはこの日発表され「手術の天才」が集う脳外科を舞台にした医師たちの群像劇だという。林氏は「10年近く前から構想をねっていたものです。それがこのたび『本当にこんなことがあるのか!?』という理想的な豪華キャストでドラマ化されることになりました。ことに主演の天海さんは、構想段階から勝手に許可なくイメージしていたので、脚本家冥利(みょうり)につきます」とコメントした。林氏と天海のタッグはフジテレビ系ドラマ「BOSS」(09年)以来。