俳優ディーン・フジオカ(39)主演のフジテレビ系連続ドラマ「シャーロック」(月曜午後9時)の第6話が11日、放送される。

アーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズが原作。ディーンは犯罪捜査専門のコンサルタント誉獅子雄(ほまれ・ししお)役。バディを組む精神科医・若宮潤一を岩田剛典(30)、警視長捜査一課の警部・江藤礼二を佐々木蔵之介(51)が演じる。

原作の「シャーロック・ホームズ」シリーズでは、探偵のホームズを精神科医のワトソンが支えていく。そのワトソンに当たる若宮を演じる岩田は「ワトソン役はさまざまな作品の中でさまざまな方たちが演じてきていますので、きっと固定観念を持ってこのドラマをご覧になる方もいらっしゃると思います。それを意識しすぎると何も出来なくなってしまいますので、タイトルは『シャーロック』で題材も『シャーロック・ホームズ』シリーズではありますが、やっぱり僕は今回いただいた脚本から、自分自身が出来るものを求めることしか出来ないと思っています。原作のプレッシャーよりも脚本から受けるイメージを大切にしていきたいです」と話している。

第6話では、獅子雄(フジオカ)が、まだ眠っているところに、いつものように江藤(佐々木)が捜査依頼に来ている。江藤が若宮(岩田)と見ているのはテレビやネットで話題の前世殺人のニュース。女子高校生の高遠綾香(吉川愛)が自ら告白した殺人を捜査すると、遺体が発見されたのだ。しかし、遺体は死後20年が経過している。綾香は江道の部下の小暮クミコ(山田真歩)の聴取に『前世で殺害した』と証言したのだ。若宮と江藤が意見を交わしていると、獅子雄が突然、『前世は存在する』と口を開く。単に瞑想(めいそう)していただけだった獅子雄は、前世殺人だったら盛り上がると飛びついた。

獅子雄は若宮、江藤とともに綾香の家に行く。娘を罰するつもりで来たのかと憤る母親の美樹(霧島れいか)に対して、父の一也(二階堂智)は冷静に対応。獅子雄は前世の記憶を持つと言われる人間が存在したことを綾香に話して心を開き、話す機会を得た。綾香の話を聞く獅子雄は、彼女が不眠症であることを見抜く。綾香は塾帰りに男から襲われそうになったPTSD(心的外傷後ストレス障害)から不眠症になり、大学病院でカウンセリングを受けていた。

綾香を治療していたのは、PTSDの権威、平田初雄教授(伊藤洋三郎)。しかし、平田はすでに退官していた。獅子雄たちは平田が勤めていた大学病院を訪ね、准教授の宇井宗司(和田正人)と会う。宇井は平田の退官後、患者を引き継いでいた。