NHKは8日、台湾のテレビ局・PTS(公共電視台)とドラマ「路(るう)~台湾エクスプレス~」を共同制作すると発表した。

台湾新幹線プロジェクトの軌跡を軸に日本人と台湾人の心の絆を描いた吉田修一の小説をドラマ化する。

主人公の春香を波瑠(28)が演じる。春香が探し求める台湾人青年エリックを演じるのは、アイドルグループ・飛輪海(フェイルンハイ)の元メンバーで俳優の炎亜綸(アーロン)。日本と台湾の人々の「国境」と時間を越えた、温かな心の交流が描かれる。

舞台は1999年の日本と台湾。台湾高速鉄道の車両システムの優先交渉権を日本の新幹線が大逆転で獲得した。東京の商社・大井物産に勤める多田春香(波瑠)は台湾への出向が決まった。春香には大学時代、初めて台湾を訪れた際の切ない思い出があった。エリック(アーロン)という名の台湾人青年と偶然出会い、1日台北を案内してもらったが、その後連絡が取れなくなってしまった。春香はエリックを探しだそうとしたが、かなわず彼への思いを封印した。

それから6年たち、台湾新幹線建設チームの一員として再びその地を踏むことになる。