女優松本まりか(35)が9日、都内で、15年ぶりとなる写真集「月刊松本まりか 汀」(小学館)の発売記念イベントを開催した。松本は女優としての足跡を振り返り、会見で涙した。

テレビ朝日系ドラマ「ホリデイラブ」の怪演で注目を浴び、直近でもフジテレビ系「シャーロック」やテレビ東京系「死役所」など話題作への出演が絶えない。松本は「35歳になって写真集を出せるのはありがたいし、35歳の1人の女の姿が目の当たりにできるんじゃないかと思います」と話した。

その後、女優としてのこれまでを振り返るとみるみる目に涙をため、「自分に自信が持てなかったり、逃げ出したりしてきた15年だった。たくさんの役が来るようになるのはすごく遠い世界のことで、まさかそうなれるとは思ってなかった」と声を震わせた。時折涙を拭いながら「今やっと、自分のやりたい表現ができるスタート地点に、35歳で立てている。世界は未知で、いろんなことができる」としみじみと語った。

狂気の演技が注目され、“怪演女優”と呼ばれることについては「人の心に残る女優になることは望んできたことだったので、怪演でも何でもうれしいです」と笑った。

写真集は韓国、インド、ベトナム、タイを巡るプライベート旅行の中で撮影された。素の自分を見せることの不安から写真集制作をためらっていたが、写真家アンディ・チャオ氏からのオファーを受け「未知の世界に飛び込むことが重要」と撮影を決意。「いろんなタイミングが合致してできた。旅の途中で撮ったので、ナチュラルでフラット、受け身の写真集です」と笑みを浮かべた。