セクハラ疑惑の渦中にいる世界的なテノール歌手プラシド・ドミンゴ(78)が来年1月に東京で「プレミアム コンサート イン ジャパン2020」(1月28日=東京国際フォーラム、同31日=サントリーホール)を行うことが12日、分かった。

今年8月、ドミンゴが80年代後半から30年以上にわたって女性歌手やダンサーに性的に不適切な行為をしていた疑いが報じられた。ドミンゴは潔白を主張したが、米国のメトロポリタン歌劇場の出演が中止となり、ロサンゼルス・オペラの芸術監督も辞任に追い込まれた。さらに、来年4月の東京オリンピック(五輪)関連の文化イベントで市川海老蔵と共演する舞台を予定したが、先日、出演辞退を申し出た。その理由として「プロジェクトの複雑さ」を挙げていた。

疑惑の中で、米国以外の欧米諸国では変更もなくオペラやコンサートに出演しており、今回の東京公演も予定通りの開催が決まった。ただ、共演を予定したソプラノ歌手ルネ・フレミングが降板し、代わって、若手のサイオア・エルナンデスが出演する。そのため、入場料金が若干引き下げられるという。