落語家桂文枝(76)が、弟子の桂三金(本名・奥野武志=おくの・たけし)さんが9日に脳幹出血のため48歳で急死したことに、「いまだ現実として受け止められません」と吐露した。

文枝は12日、ブログを更新。「三金の大好きな大相撲が始まっているのに初日を見ることもなくいなくなった」と書き出し、「良く白鵬や勢のまねをしてくれました。地方へ行くとよくベッドでカワズがけをかけましたが 本気を出すと強いに決まってる彼が良く受けてくれました」としのんだ。

「まだ信じられないでいます 汗をふきふき 葬儀会場に行くと すんませんすんませんと飛んでくるような気がしてなりません 人が1日で突然黄泉(よみ)の国に旅立つなんて今まで経験したことがないので いまだ 現実として受け止められませんが」と心境を明かすとともに、三金さんの在りし日の写真をアップし、「昨日 喪主の奥さんからお棺に入れるものを今日用意してくださいと連絡が回ってきて 少しずつ現実味を帯びてきています。ここ狭いです と きっとぼやいていると思います!」とつづった。

また、前日のブログでは「とにかく いやですとか 出来ませんとか 一切言わない男だった」と三金さんの人柄をしのび、「彼がこれからもずっといないと思うと想像できない。なんで三金に神様がターゲットを絞ったのか なぜ大事な弟子を奪ったのかわからない それもたった1日で どれだけみんな泣いたか 世の中非情である せめて三金という面白いはなし家がいたことを忘れないで欲しい。お願いします」とつづっていた。

三金さんは、文枝の9番弟子。00年にはNHK新人演芸大賞の優秀新人賞を受賞。世代交代の進む上方落語界にあって、次世代を担う個性派はなし家として期待されていた。