俳優の渡辺謙(60)が14日、東京・南青山のブルーノート東京で還暦記念パーティーを開いた。先月21日に60歳の誕生日を迎えている。

この日は、堺正章(73)佐藤浩市(58)高橋克典(54)ら約200人の参加者を前に、トークとシンガー・ソングライターの尾崎亜美(62)らの演奏で井上陽水の「心もよう」や吉田拓郎の「今日までそして明日から」などを披露した。渡辺は「お見せするというよりも、感謝の気持ちを伝える会」とし、選曲なども自身が関わったという。会には、娘の杏(33)も孫3人を連れて駆け付けた。

開始前に取材に応じた渡辺は、「半ば(30歳)で病気をしたので、その後はおまけの人生だと思ってやってきた。良いおまけをもらった」と、89年に急性骨髄性白血病を発症し克服したことを振り返り、「全般において考え方が変わった」と話した。そして、「『独眼竜政宗』(87年)が終わった時、演じてみた実感と世間の受け止め方が一致した作品で、10年に1度しかないものに出合えたと思った。でも、その後、40代で映画『ラストサムライ』、50代でミュージカル『王様と私』に出合うことができた」としみじみ。また、今後については「やりたいと思える作品に出合えたら幸せですね」と語った。